「ハケンの品格」#1
80点
関東視聴率:18.2%

非常に分かりやすくて面白かったです。
ちょっと漫画チックでしたが、そこがまた良かった。

派遣社員が主人公という設定がとても時代に合っている。
連続ドラマの主要ターゲットであるF1・F2層には現在派遣社員として働いている人が多い。
そんな彼女たちの普段感じている不満を大前春子(篠原涼子)が代わりに晴らしてくれる。
その件がかなり快感です。
女性ではない私でもそう思うので、彼女たちならさらに楽しめることでしょう。
「仮面ライダー」や「水戸黄門」などの勧善懲悪ドラマで感じられるカタルシスを得られるドラマです。

以前「サプリ」を見て思ったのが、主人公のキャラクター設定があまりにも現代の働く女性達とかけ離れているので、これじゃあ視聴者が感情移入できないだろうということ。
今回はそんな不満を感じる視聴者も少ないのではないでしょうか。

とは言え、主人公の大前春子はリアルなキャラクターではありません。
こんな人は実際にはいないでしょう。
でも、もし自分の会社にこんな人がいたら面白いな、そう思うキャラクターです。
そういう意味での空想世界におけるリアリティがあります。

しかも、視聴者が感情移入しやすいように、森美雪(加藤あい)という等身大より下めのキャラクターも登場します。
敢えて等身大よりも下めのキャラクター設定にしてるところが秀逸です。
こういう完全な主人公が出てくるドラマを見ていると視聴者の自尊心が傷付けられる場合があります。
その落ち込んだ気持ちを、自分よりも下の登場人物を馬鹿にすることによって癒していくのです。
そういう意味では本来ならこの役は加藤あいのような綺麗な女優ではなく、3枚目キャラの女優が演じたほうがもっと効果的だったでしょう。(例えば森三中の村上など)
しかも美雪は“正義の味方に助けを求める少年”というヒーロー・ドラマにはかかせないキャラクターも兼ねています。
このドラマにおいて欠かせない重要なスパイスとして機能しています。

これらのキャラクター設定の妙が今回のドラマの1番の魅力です。
これだけ魅力的なキャラクターを構築することが出来れば、後はその人物を転がしていくだけで簡単にドラマが成り立ちます。
今回のドラマはまさにその良い例ですね。
ドラマ制作においていかにキャラクター設定が大事かということを表しています。
中園ミホは相変わらず魅力的な女性キャラを作るのが上手いですね。
来週以降も楽しみです。

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【2007/01/11 15:06】 | ハケンの品格 | page top↑
「ハケンの品格」#2
70点
関東視聴率:18.6%

前回ほどのインパクトはありませんでしたが面白かったです。

回が進むごとに春子(篠原涼子)のキャラクターが魅力的になっていますね。
彼女のトラウマや本心にすごく興味が出てきました。

ただ1点残念なのは彼女の“良い人の部分”を早く出しすぎていることです。
もうちょっと“気難しい自己中キャラ”のみで引っ張った方が良いのでは。
その方が彼女の意外な“良い人の部分”が表れたときに、効果的に見せることが出来ます。

春子以外のキャクターも良いですね。
前回は美雪(加藤あい)について書きましたが、もう一人このドラマに欠かせないのが東海林武(大泉洋)です。
彼の“憎めない小心者の悪役キャラ”がかなり良く機能しています。
決して根っからの悪人じゃないところがポイントです。
彼は視野が狭くて無知なだけです。
ドラマが進むにつれて彼の視野は広くなり、多くの経験値を得て、成長していくことでしょう。

こういう進化する悪役(もしくは良い人になっていく悪役)は視聴者が感情移入しやすい。
何故なら自分がドラマを見て感じたことや、思ったことを、彼が同じように感じ取ってくれるからです。
つまり視聴者と同じ速度で成長していくキャラクターなのです。
こういうキャラクターは悪役の方が効果的です。
何故なら視聴者は公明正大なキャラクターには共感しにくいからです。
正義よりも欲望のほうが理解しやすいということなのでしょう。
彼が良い人になっていくのを見て、自分の悪い部分(嫌いな部分)が浄化されていく気がするのです。

魅力的なキャラクター達に恵まれてとても面白いドラマに仕上がっています。
来週以降も楽しみですね。

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【2007/01/22 10:42】 | ハケンの品格 | page top↑
「ハケンの品格」#3
80点
関東視聴率:18.8%

いやー展開早いですね。
これで最後まで持つんでしょうか。
まあ面白いから良いんですけど。

もう東海林(大泉洋)が春子(篠原涼子)のことを認めてしまった。
それどころかキスまでするとは…。
もうちょっと二人の対立を引っ張るかと思ったのですが、ものすごく潔い展開ですね。

展開の早さを除いても十分面白です。
特に春子のキャラクターが凄いですね。
もはやスーパーマンです。
マグロも捌けるとは…
彼女に出来ないことはあるんでしょうか。
ここまで突き抜けたキャラクターにしたことにより、リアリティが有るとか無いとかそういう次元の話じゃなくなっています。
ある意味仮面ライダーや水戸黄門を見ているような感じです。
見終わった後の爽快感がヤミツキになりそう。

まだ3回なのにこんなに展開しちゃって、今後はどうやって盛り上げていくのでしょうか。
心配でもあり、楽しみでもあります。

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【2007/01/25 21:45】 | ハケンの品格 | page top↑
「ハケンの品格」#4
70点
関東視聴率:20.1%

ちょっと中だるみ気味というか、#3までに比べると若干見劣りがしますね。
それでも十分面白いですが。

大前春子(篠原涼子)のブッ飛んだキャラクターに慣れてきてしまったので、視聴者もちょっとやそっとじゃ驚かなくなって来ています。
出来ればこちらの期待を裏切る位の異常な行動を、彼女には取り続けて欲しいですね。
彼女のダークサイドを明らかにするのはラスト3話位で良いので、それまでは大前さんには突っ走って行って欲しいです。

少しずつですが、東海林武(大泉洋)と春子の関係も進展していってます。
この関係性が後半のドラマの軸になっていくのでしょう。
今後も楽しみですね。

森美雪(加藤あい)の成長具合もじつにバランスが良く分かりやすい。
視聴者にも彼女の成長振りが手に取るように分かります。
自分より下に見ているとは言え、視聴者の殆どが彼女に感情移入してドラマを見ていると思います。
美雪のエピソードはこのペースでしっかりと描いていって欲しいですね。

途中から見ても十分楽しめるので、未見の方は是非見てください。

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【2007/02/02 14:42】 | ハケンの品格 | page top↑
「ハケンの品格」#5
80点
関東視聴率:18.6%

今回も面白かったです。
中園ミホはこういう“得意なキャラクター”の女性を主人公にしたドラマを書かせると上手いですね。

エレベーター点検の資格まで持ってるとは、さすが大前春子(篠原涼子)。
期待を裏切りませんね。
少しずつですが、弱い部分ややさしい部分も垣間見られるようになってきて、さらにキャラクターに深みが増してきています。
こんな魅力的な人物が主役なので、ドラマが面白くないわけがありません。

それにしても東海林武役の大泉洋が良いですね。
今までのドラマで一番良いと思います。
しかも回が進むごとに良くなっています。
かなりのハマリ役ですね。

娯楽作品として非常に良く出来ています。
オススメなので是非見て下さい。

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【2007/02/08 11:14】 | ハケンの品格 | page top↑
「ハケンの品格」#6
80点
関東視聴率:20.7%

大前春子(篠原涼子)は凄いですね。
助産婦の資格まで持っているとは。
免許を提示するシーンは格好良かった。
まるで水戸黄門みたいでした。

それにしてもあの免許入れは凄いです。
一体何枚の免許が入っているのでしょうか。

今回のバレンタインデーの話は、世の中の女性はかなり共感したのではないでしょうか。
私は男性ですが、意味の無い義理チョコは廃止すべきだと思います。
まあ貰いたい人の気持ちも分かりますが…。

このドラマは本当に現代の働く女性の気持ちを上手く代弁していますね。
女性がこんなに共感できるドラマは久しぶりなのでは。
最近は「サプリ」のような時代遅れの女性像を描いたドラマが多かったので。
そのことが高視聴率に繋がっているのでしょう。
内容ももちろん素晴らしいですが、今回は企画の勝利ですね。

最近のドラマは視聴率の二極化が進んでいます。
20%超えるものもあれば、一桁のドラマもあります。
それだけ視聴者の目が肥えてきたということでしょう。

与えられたものをなんとなく見るのでは無く、見たいものを選らんで見る。
そういうテレビの見方が定着してきました。
これはネットの世界で人々がオンデマンドに慣れてきたことが原因です。
これからは本当の意味でコンテンツ勝負の世界になっていきます。
“地上波の良い時間帯にで放送すればヒットする”みたいな簡単な図式では無くなります。

だからこそ、プロデューサーには世の中のニーズにあった企画を考えて欲しいですね。
そうしないとテレビドラマなんて誰も見なくなってしまいますよ。

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【2007/02/15 11:35】 | ハケンの品格 | page top↑
「ハケンの品格」#7
80点
関東視聴率:20.2%

今回はシリアスな話でしたね。
今の日本の大企業の現実をよく捉えていると思います。
今だにこういった官僚的な体質を持った会社が多いですからね。
来週以降もこのネタは続きそうです。

里中(小泉孝太郎)みたいなタイプは一般企業では出世できないでしょう。
綺麗ごとだけでは会社は成り立てませんから。
まあ出世することだけが、サラリーマンの幸せではないですが…。

とはいえ、彼の潔癖で世間知らずなキャラクターはドラマの中ではとても魅力的です。
小泉孝太郎は今までの彼が演じてきた色々な役の中でも一番のハマリ役だと思います。

ラストの剣道勝負ですが、松方弘樹の殺陣はやっぱり良いですね。
まさに“魅せる殺陣”でした。
時代劇経験者は違いますね。

大前春子(篠原涼子)は基本的には面倒見が良いというか、周りをほっとけないタイプなのでしょう。
でも巻き込まれたくないから、自分で強固な壁を作って外界を遮断しているのです。
原因はこれから明らかになるであろう過去のトラウマです。

話が進むにつれて春子の壁は壊れつつあります。
今後は彼女の本性が明らかになっていくことでしょう。
来週以降も目が離せません。

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【2007/02/22 10:25】 | ハケンの品格 | page top↑
「ハケンの品格」#8
80点
関東視聴率:19.9%

今回は東海林武(大泉洋)がメインでした。
彼は結局勝ち組のレールから自ら外れてしまいます。
自分が本当に大切にしたいことのために。

彼の心の葛藤を大泉洋はとてもよく表現していました。
今作の彼は凄く良いですね。
俳優として油が乗ってきた感じです。

小泉孝太郎も好演しています。
このドラマで彼は本当の意味で役者になりました。
今後の活躍が楽しみです。

東海林と春子(篠原涼子)のツンデレも良かったですね。
最近のツンデレは
ツン:デレ=6:4
くらいのものが多いのですが、
本来は
ツン:デレ=8:2
くらいのバランスの方が面白いです。
このドラマは
ツン:デレ=9:1
なので、かなりツンが多めですが、その微妙なアンバランス具合が逆に魅力になっています。

東海林が作ったアンケートの「携帯電話番号を教えてください」の欄には何も書かずに、用紙の裏にさりげなく番号を書いた春子。
しかもそれに気付かずにアンケートを捨ててしまう東海林。
この辺のくだりが秀逸でした。
二人の気持ちのすれ違いがとてもよく表現されています。
相変わらず中園ミホは上手いですね。

残りあと2回ですが、それで終わってしまうのは勿体無い。
是非、続編やスペシャルを制作して欲しいですね。

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【2007/03/01 10:24】 | ハケンの品格 | page top↑
「ハケンの品格」#9
80点
関東視聴率:19.9%

今回ちょっとだけ見せた春子(篠原涼子)の笑顔が良かったですね。
少しずつですが、自分の感情を表に出すことに抵抗が無くなってきたのかも。

昔の同僚(石田ひかり)の登場で少しだけ彼女の過去が明らかになりました。
でもまだトラウマが何なのかは明らかになっていません。
これは最終回でしっかり描かれるのでしょうか?
もしかしたら最後まで分からないままなのかも。
来週もう最終回ですが、このペースだと話が終わり切らないので、続編やスペシャルを想定してるのかも知れません。

いやーしかしこのドラマは良く出来ていますね。
本当毎週楽しませていただいています。
構成だけではなく、キャスティングも凄く良い。
演出もドラマのテイストに合ってます。
こういうドラマばかりだと、みんなもっとドラマ見るようになるのに…

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【2007/03/08 16:48】 | ハケンの品格 | page top↑
「ハケンの品格」#10
80点
関東視聴率:26.0%

予想通りトックリ(篠原涼子)とくるくるパーマ(大泉洋)のエピソードは、敢えて未消化のままでしたね。
多分スペシャル又は続編をやるのでしょう。
今から楽しみです。

最後の最後で春子のデレの部分が出ましたね。
「あなたに社長賞をとって貰います。」
見事な愛の告白でした。
春子にとっては精一杯の愛情表現です。
見てて感動しましたね。

全体を通してみてこのドラマの成功の要因はマーケティングと企画力ですね。
ドラマのメインユーザーであるF1層F2層の人達に向けて、しっかりと丁寧に作られています。
最近のドラマに多く感じられる日常生活とのギャップがあまり感じられませんでした。

こういう風にしっかりとした企画がもっと上がるようになると、日本のドラマはもっと面白くなります。
制作サイドの皆さんにはもっと頑張って欲しいですね。

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【2007/03/15 13:30】 | ハケンの品格 | page top↑
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